ロンドン社交界一の伊達男、ジュリアン・ケストレルのシリーズ2作目です。
いいよ〜このシリーズ。
キャラクターがすごくいいよ〜
ミステリーとしても充分読み応えがあるし、小説としてもおっけ!
今回は、前回さらりと流されてしまったジュリアンの過去について、もう少しだけ深く掘り下げられた所がありました。

およそ100年ほど前の古き良きイギリスの、上流社会での常識は、今の私にははかる事もできないけれど、彼は自分の両親の事を人に語る事はないという。それは、両親がスキャンダラスな噂にもてあそばれる事を恐れての事だと言うけれど……
ううむ……ああいう事が罪になるのなら、ジュリアンは己を罪の具現化であると思う事は多々あったんだろうなぁ。
そして、その罪の固まりである自分を許す事を学んだか、手に入れたのね。

前作の最後に、「己自身を許しなさい」という彼の思いは、悲痛なほどに痛かったのだなと、今更ながらに思われてしかたない。
でも、その分今回は幸せそうなラストでとても嬉しいわ。

相変わらず、ジュリアンはオサ!
オサでよろしく!!

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