ISBN:4062084732 単行本 O.R.メリング 講談社 1997/01 ¥1,575

現代と神話の昔を行き来する姉弟と一人のドルイド。
情けは人のためならずと言う言葉があるけれど、その言葉通りに、自分を求めるものは、まず他人を求めよ。と言った感じのお話でした。
遠い過去との友情や愛は現代には持ってかえっては来れない。
その結末はわかっているけれど、それらを感じた瞬間は永遠に残る。

ラストの昇華は今ひとつわかりにくかったけれど、こういうことだったのかしらね?
この作品がメリング氏の処女作だそうで、なるほど、ここが作者の原点なんだなと感じさせてくれるお話でした。

処女作とはいえ、古代の人々を生き生きと描くメリング氏の才能はこの頃から顕著ですね。
次は「夏の王」だぞ〜

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